背守り刺繍
背守り刺繍とは
背守りとは,鎌倉時代に始まり,江戸時代から昭和にかけて幼児を守るためのお守りとして庶民に広まった習慣の一つです。
幼児の着る着物の背中には縫い目がなかったので,魔物をにらむ目として「縫い目」や「格子の目」など簡単な刺繍で縫い目を付け,
それを背中を守る目の力に転じさせ,おまじないとしていました。
このような思いで子供の健全な成長や発展を願いながら縫う作業は,
作品製作だけでなく,子育て中の親の精神的ゆとりや安定,ストレス等の軽減に繋がるのではないかと考えています。
背守り刺繍の図案はそれぞれ,いろいろな思いが込められています。着物をあまり着なくなった現代ですが,
写真のように肌着やTシャツの背中に刺繍したり,フェルトなどに刺繍をしてクルミボタンやキーホルダー,髪飾りにすると,
いつも身に着けることができ,思いがこもったお守りになると思います。
背守り刺繍作り方動画①
背守り刺繍の作り方を紹介します。
背守り刺繍作り方動画②
背守り刺繍をくるみボタンにしています。